ユーカリ精油で気分をリフレッシュしませんか? >>

ユーカリ精油の効果と効能|精油・アロマオイル辞典

ユーカリ精油の効果効能 フトモモ科

ユーカリ精油はスーッとした気分をリフレッシュしてくれる香りで、アロマオイルの中でもよく使用される人気の高い精油の一つです。皆さんも一度はどこかで嗅いだことのある香りではないでしょうか?

ユーカリ精油の成分には殺菌効果や抗炎症作用などの幅広い効能が期待されています。様々な場面で使いやすい精油ですが、ユーカリは非常に種類が多い植物だという事をご存知でしたか?種類によっては、香りや効果に微妙な違いがあり、その違いや用途によっては刺激が強い場合もあるので、効能や注意点を理解して上手にユーカリ精油を活用しましょう。

ユーカリ精油

殺菌作用が期待されるユーカリ

ユーカリは主にオーストラリア原産の植物で、ティーツリーやレモンマートルなどと並んで古くからオーストラリア先住民であるアボリジニによって万能薬として用いられてきました。勢いよく成長することで知られるユーカリは、乾燥した土地でも生育が早く、通常50~60m、中には100mを超えるものもあります。葉から香り成分を抽出し、その成分には様々な効能が期待できる植物です。
ユーカリは種類が非常に多く、1000種類以上の品種があるといわれていますが、精油を得られるのはほんの一部です。その中でも品種ごとに含まれている成分や成分比率がそれぞれ異なりますが、これらのどの品種についても、強い抗菌効果や抗炎症作用があるとされています。

また日本においても、広く利用されている市販の風邪薬の中にはユーカリの精油が配合されている製品もあり、その解熱作用は広く認められています。

ここではアロマテラピーでよく使われる3種類のユーカリ精油をご紹介します。それぞれの特性に合わせて、目的に合った使い方をしましょう。

主な成分・植物データ

  • 1,8-シネオール … 抗菌作用、スーッとした香りの元となる成分
  • α-ピネン … 森林浴効果、強壮作用、血行促進作用、免疫向上作用
  • リモネン … 鎮静作用によるリラックス効果、抗菌作用、抗炎症作用
科名 フトモモ科
主な産地 オーストラリア、スペイン、中国、ポルトガル
主な抽出部位
精油抽出法 水蒸気蒸留法
ノート トップノート

代表的な3種類のユーカリ精油とその特徴

一般に流通しているユーカリ精油は15種類ほどありますが、よく利用されている精油は3種類です。

①ユーカリ・グロブルス<強めのスッキリ効果>

ユーカリ精油の中で最も広く知られているのが、ユーカリ・グロブルスです。主成分である1,8-シネオール(含有量70~90%)は、強めのスッキリした香りが特徴です。

また、森林浴効果のあるα-ピネン(含有量10~20%)、鎮静作用のあるリモネン(含有量~10%)も微量ながら含まれており、集中力を高めると同時に心を落ち着ける作用も期待できます。

強い抗菌作用をはじめとする様々な作用が知られていますが、皮膚や粘膜に与える刺激も強いので、肌が敏感な人は扱いに注意しましょう。

生活の木 アロマオイル ユーカリ・グロブルス 精油 10ml

②ユーカリ・ラディアータ<穏やかな効果>

ユーカリ精油の中で最も皮膚刺激が少ないとされているのがユーカリ・ラディアータです。香りも穏やかなユーカリ・ラディアータは、スキンケアやアロマトリートメントなどに幅広く用いられています。作用が穏やかなので、小さなお子様や高齢者の方でも使用可能とされています。

主成分は1,8-シネオールで(含有量60~70%)、効能はユーカリ・グロブルスとよく似ていますが、含まれる成分には微妙な違いがあります。身体を丈夫にする強壮作用が期待されるα-ピネンの含有量が少ないことが特徴であり、鎮静作用が期待できるリモネンの割合が多いことから、比較的身体に優しい種類のユーカリ精油です。

生活の木 アロマオイル ユーカリ・ラディアータ 精油 10ml/ユーカリ・ラジアータ

③ユーカリ・シトリオドラ<柑橘系の香りでリラックス効果>

ユーカリ・シトリオドラは、ユーカリの特徴である1,8-シネオールをほとんど含まず、主成分であるシトロネラール(含有量65~75%)にも抗菌・抗炎症作用があり広く使用されています。

シトリオドラの特徴は、別名レモンユーカリと呼ばれているように、レモンに似た甘酸っぱい柑橘系の香りが特徴です。

柑橘系の香りは、緊張を緩和して気持ちを落ち着かせる鎮静作用が期待できるため、他の精油よりもリラックス効果が高いといわれています。さらに、抗炎症作用と部分的な鎮痛作用もあるため、筋肉や関節の炎症を鎮めるために使用されることも多いです。
ただし、刺激もあるため、敏感肌の人や刺激に弱い人は、アロマトリートメントとして使用することは避けましょう。

生活の木 アロマオイル レモンユーカリ 精油 10ml

ユーカリ精油の効果と効能8個

①集中力を高める

仕事や勉強に集中したい時になかなか集中できない事ってありますよね。ユーカリ・グロブルスの清涼感のあるシャープな香りは、頭をスッキリと冴えさせてくれる為、集中力を高めたい時などに適しています。リフレッシュ効果も高いので、仕事などでイライラしたりストレスを感じたりしているときにも活用してみましょう。

【おススメ】グロブルス、ラディアータ

②精神の興奮を鎮める

ユーカリ・シトリオドラの柑橘のような香りには、不安や緊張をほぐして心を前向きにするリラックス効果があるといわれています。

【おススメ】シトリオドラ

③鼻や喉の炎症を鎮める

ユーカリ精油は、呼吸器系のトラブルに欠かせない精油です。主成分である、1,8-シネオールには、鼻やのどの炎症を鎮める効果により、香りを吸い込むと痰を切ったりのどの痛みを緩和したりという作用が期待できます。また、殺菌力が強く、免疫力を高める効果も期待できるため、花粉症や風邪の予防にも役立ちます。

ただし、ユーカリ・グロブルスを使用する際は刺激が強いため、洗面器にお湯を張って蒸気を吸い込む吸入法がオススメです。

お子様や高齢者の方が使用する場合は、ユーカリ・ラディアータを使用するようにしましょう。

ユーカリ精油の効果と効能|精油・アロマオイル辞典
ユーカリ精油はアロマオイルの中でもよく使用される人気の高い精油の一つです。集中力を高めたり花粉症予防などさまざまな効能が期待できる精油です。ここでは8種類の効能をご紹介。またユーカリは非常に種類が多い植物で、その種類によっては、香りや効能に微妙な違いがあります。効能や注意点を理解して上手にユーカリ精油を活用しましょう。
【おススメ】グロブルス、ラディアータ

④免疫力を高める

抗菌作用や免疫力を高める作用があることから、風邪やインフルエンザの予防などに広く役立ちます。初期の風邪であれば回復を早める効果も期待できます。

使用方法は蒸気での吸入法のほか、ユーカリ・ラディアータをコップに精油を数滴垂らしてうがいをする方法もあるようです。

日頃からディフューザーなどで香りをお部屋に広げておくだけでも、感染症予防につながります。

【おススメ】グロブルス、ラディアータ

⑤肌の炎症を鎮める

抗炎症作用や殺菌作用により、ニキビ・湿疹・虫さされ・やけどなどの症状を緩和します。また、癒傷効果もあり、切り傷の回復を早めるとも言われています。

ただし皮膚刺激が強いため、肌への使用をメインにしたい場合はユーカリ・ラディアータの方がおススメです。またシャンプーに混ぜて使うと頭皮が清潔に保たれ、フケを予防することができます。

【おススメ】グロブルス、ラディアータ

⑥筋肉痛や肩こりの炎症を鎮める

ユーカリ・シトリオドラに配合されている、シトロネラールには抗炎症作用・局所鎮痛作用があり、肩こり・筋肉痛・リウマチ・関節炎など、身体のさまざまな炎症や痛みのケアに用いられます。痛みのある部位を湿布法で冷やすのもよいでしょう。

ただし皮膚刺激を感じる場合がありますので、肌の弱い方は注意してください。

【おススメ】シトリオドラ

⑦お部屋の空気清浄・消臭

ユーカリ精油の抗菌作用と消臭作用により、室内にこもった不快なニオイ・タバコ臭などを消してくれます。

アロマディフューザーやアロマポットで香りを拡散させたり、希釈して気になる場所にスプレーする、洗剤と一緒に洗濯機に入れるなどの方法があります。また重曹にアロマオイルを含ませて、キッチンや玄関などの臭いが気になる箇所に置くのもよいでしょう。

香りの好みや気分によって、また赤ちゃんなど刺激に弱い人がいるかどうかを考えて、精油を選ぶとよいでしょう。

【おススメ】グロブルス、ラディアータ(刺激に弱い人がいる場合)、シトリオドラ(就寝時やリラックスタイム)

⑧防虫作用

防虫作用があり、ダニやノミ、ハエや蚊などの駆除に役立つ香りとして、天然な虫よけ製品にも利用されています。ダニが繁殖しやすいカーペットや布団の掃除に、ユーカリ精油を配合したアロマスプレーを使ってみましょう。また重曹にアロマオイルを含ませて、虫よけをしたい箇所に置くのもよいでしょう。

またユーカリ・シトリオドラの主成分であるシトロネラールは、蚊が嫌う成分だと言われており、網戸にスプレーすると虫の侵入を防ぐことができます。また肌にスプレーすれば虫除けになり、レモンのような香りはデオドラントとしても効果を発揮してくれます。

■アロマスプレーの作り方■
無水エタノール5mlに精油10滴程度を入れてよく混ぜ合わせます。その後、精製水45mlを加えてよく混ぜれば完成です。(他の精油と組み合わせてもOKです!)
作ったアロマスプレーには、作成日などを記入したラベルを貼り、2週間を目安に使いきりましょう。
肌に刺激を感じる場合や、お子様や刺激に弱い人が使う場合は精油の量を半分にしましょう。また肌ではなく衣服や帽子にスプレーすればより刺激も少なく安心です。
 
【おススメ】グロブルス、ラディアータ、シトリオドラ

ユーカリ精油についての注意点(禁忌事項)

肌が弱い方の利用について

ユーカリ精油は、香りも皮膚刺激も強いものが多いです。効き目を優先させて安易に使用すると、かえって皮膚や粘膜を傷めることにもなりかねません。肌が弱い方や刺激に弱い方は、パッチテストなどをして慎重に使用するようにしましょう。

■パッチテストの方法■
前腕部の内側に希釈した精油を塗布し、24~48時間放置。皮膚に炎症やかゆみが起きないか確認します。異常がみられたら、大量の水で洗い流し、使用を中止してください。

咳や喘息の症状がある時は使用を控える

咳や喘息の症状がある時は、蒸気が刺激となり、咳を誘発する可能性があるので行わないでください。

お子様や高齢者の方にはユーカリ・ラディアータ

薬が使えない赤ちゃんの鼻づまりや、お子様の風邪予防などに、ユーカリ精油が用いられることがありますが、小さなお子様や高齢者の方に使用するのはユーカリ・ラディアータのみにし、特に3歳未満の幼児は芳香浴以外は行わないようにしましょう。

3歳以上のお子様でも、精油は成人の10分の1の量から始め、多くても2分の1程度までにしましょう。

皮膚に直接精油がつくと刺激を受けてかぶれたりすることもある為、肌に触れないよう精油の管理には十分注意しましょう。

妊娠中の方の利用について

ユーカリ・グロブルスは、その刺激の強さから妊娠中は禁忌とされています。芳香浴くらいならば問題ないという意見もありますが、香りが体調に合わずつわりが悪化してしまうケースもある為、避けたほうが無難でしょう。

ユーカリ・ラディアータに関しては、妊娠中期から使用可能とされています。ただし、妊娠中は肌が敏感になりやすいため、アロマトリートメントなどの成分が直接肌に触れる場合は、医師や経験豊富な専門家に相談してから使用するようにしましょう。

ペットに使う時は様子を見ながら

ユーカリ精油はペットのダニ対策にも有効ですが、精油の量が多すぎたり、ペットの体質に合わなかったりすると逆効果の場合もあります。動物は人間と身体のつくりが異なるので安易にペットに使用してはいけません。

ペットに使う際には、十分に希釈したものを少量ずつ使用し、ペットの様子に異常がないかをよく観察しましょう。

精油の効能・注意点を知って快適なアロマ生活を送りましょう!

精油の利用法は実に様々。好きな精油をディフューザーで香らせてリラックスしたり、お風呂に入れて楽しんだり。その日の気分や、ライフスタイルに合わせて初心者でも取り入れられるのが魅力です。精油の効能・注意点を知って正しく使用するようにしましょう。

毎日を健やかに心地よく暮らすための身体作りに、お気に入りの香りからまずは生活の中に取り入れてみてはいかがでしょうか(^ ^)